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tsubameのイロイロ

おもったこと、きづいたこと、イロイロ

電車旅のイロイロ

電車で一人、あてもなく、ぶらりぶらりと旅をする。人によっては夢のような旅でしょう。
私は鉄道好き。分類は乗り鉄、駅鉄、といったところでしょう。

大学時代の旅を紹介します。
大学時代は学園祭の実行委員会に在籍していたのですが、この実行委員会はサークルと同じようなもので、一年中実行委員の一部が部室でゴロゴロしているような団体でした。

「リアル桃鉄」をしよう、ということで、大学3年の夏休みにリアル桃鉄を決行しました。
桃鉄」っていうのは「桃太郎電鉄」の略称で、サイコロ1個を振って目の数だけ駅を移動できるスゴロクみたいなものです。

都内にある大学からスタートして、ゴールは盛岡駅。何故盛岡駅かというと、そこから先にIGRいわて銀河鉄道線に乗ることが目的です。移動は各駅停車の電車のみ。サイコロは部室にいる後輩。

都内、首都圏はスイスイ進みます。電車が次々とやってくるから。東北地方に入ってからは時刻表がスカスカです。そこで追加ルール。「新幹線停車駅に降りたら『新幹線カード』を使える」としました。新幹線カードはサイコロ4個。一気に進む!と思ったら、何と次の停車駅も新幹線停車駅!あぁ、神よ!

昼過ぎには宮城の南部に到着。しかし白石あたりの駅は無人駅で乗客もゼロ。森林の中に駅がある、って感じで爽やかでした。
今から20年前くらいなのでスマホなどなく。といっても今同じことしてもスマホは触らないでしょう。とにかく持ってきた文庫本を読み続けました。晴天、駅、無人、自然、読書。これを「幸せ」と言わず、何を幸せと言おうか!

宮城県って縦長なんですよね〜。長かった…。
一日目は岩手県一ノ関駅中尊寺金色堂などの観光スポットもある駅なので、民宿もあり。
夜9時くらいに「素泊まりできますか?」と聞いたら「はい」と即答。いやぁ、ラッキーでした。料金前払いして、始発時間を確認して就寝。

二日目。携帯メールで後輩にサイコロを振ってもらう。忘れているかもしれませんが、この企画は部室にいる後輩がサイコロを振らないと動けません。要は「お前ら、部室で待機しろよ」ということで。最悪な先輩ですね。朝5時前に「サイコロ振れ」と。

順調に進んで、岩手県の「金ケ崎駅」に着きました。後輩に「かねがさきについた」とメールを送ったら、後輩が突然うろたえたメールを送ってきました。「大丈夫ですか?」「どうにかなりますか?」と。
何だ何だ?と思ったら、私は「金ケ崎に着いた」と言ったつもりが、後輩は「『金』が『先』に『尽いた』」。ようは到着前に一文無しになった、と思ったらしいです。日本語、難しい。

昼頃に盛岡駅に無事到着。のんびりする暇もなくIGRいわて銀河鉄道線へ。ここはもうゴールしているのでサイコロなし。
帰りは…、新幹線でさっさと帰りました。仙台駅で途中下車して七夕まつりの余韻を味わいましたが。
部室到着は二日目の夜9時ごろ。人生で一番長い電車旅、一人旅だったと思います。厳密にはサイコロ振ってた後輩達がいたので一人旅じゃないかもしれませんが。

スマホ時代だったら情報をアップするんでしょうけど、そのときは「自分が楽しければいい」と思って行動してました。多分今も「自分が楽しければいい」と思っていることをおすそ分けする気持ちでSNSをアップしたほうが気が楽だと思います。