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tsubameのイロイロ

おもったこと、きづいたこと、イロイロ

返報性のイロイロ

返報性って、なに?という方が多数だと思います。
さまざまな本に説明が載っていますし、ウェブで調べてもたくさんヒットするでしょう。
私なりに簡単に説明すると「人間はモノをあげたり、手伝ったり、何か良いことを相手にすると、その相手は『何かお返ししよう』と思うこと」です。これが返報性の法則です。

情けは人の為ならず、恩返し、などという言葉に近いのかもしれません。私は使い方を誤らなければ、よい人間の基本性能だと思います。ですが、世の中はあまり良い使い方をしていないように感じます。

例1:良い関係の場合
職場にて。「時間があるから手伝うよ」と言って先輩が後輩の仕事を手伝ってくれた。
後日、後輩が旅行に行ったとき。
《あっ、この前先輩が仕事を手伝ってくれたんだっけ。お返しにお土産渡そう》

例1は良い例ですね。こういう中でありたいです。私もこんな先輩になれるように頑張ります。

例2:良い関係だけど悪い意識
職場にて。「時間があるから手伝うよ」と言って先輩が後輩の仕事を手伝ってくれた。
後日、後輩が旅行に行ったとき。
《あっ、この前先輩が仕事を手伝ってくれたんだっけ。お返しにお土産渡さないとなぁ…》

例1と似た状況ですが、後輩の気持ちが問題です。《渡さないと》という義務感で返すと、その後の生活や仕事でも常に「○○しないと…」という気持ちが出て、お返しするのが嫌になります。その結果、相手からの支援の手を心から受け取れなくなります。人間関係が悪化する原因になります。

例3:悪い関係(無意識)
同じく職場にて。仕事で困っている後輩いて、見るに見かねた先輩が「手伝うよ」と言って後輩の仕事を手伝った。
後日、先輩が荷物を運んでいたが、量が多く、さらに重いために時間がかかる作業だった。
そこを先日の後輩が通りかかったので「手伝ってもらえないか?」と依頼したが、「いや、ちょっと…」と言って過ぎ去って行った。
《この前手伝ったのに、お返しなしかよ》

例4:悪い関係(意識的)
お返しを最初から期待して誕生日プレゼントを渡した人。もちろん自分の誕生日にもプレゼントをもらえるだろう、と思っていたら何ももらえず。
《はぁ~?お返しして当然でしょ?》

例3と例4は物事を渡した側の問題です。お返しをするのは相手の課題であり、渡した側の課題ではありません。お返しがあるときもあればない時もある。考え方は人それぞれなのですから、相手の考えを自分の考えに染めようとするのは歪んだ考え方でしょう。

いくつかの本などには記載されていますが、「あげるときは何も考えずにあげる。もらうときは何も考えずにもらう」。
とはいっても現実にはここまで強い精神を持つのが難しいと思います。自分自身の意思は変えることが可能ですが、相手の意思を変えることは不可能なので、できるところから始めればいいと思います。

「あげるときは何も考えずにあげる。もらうときは人を見て、もらうかもらわないか自分で決めよう」