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tsubameのイロイロ

おもったこと、きづいたこと、イロイロ

偶然のイロイロ

偶然って、その事柄が起きてから、いつ「偶然だなぁ」って気づくんでしょうね。
起きた瞬間?起きたその日?数日後?それともだいぶ後になってから?

そもそも、その事柄って偶然だったんでしょうか。

予期せぬ(良い)ことが起きたことを偶然と呼ぶのでしょうが、何か偶然って言葉、軽いというか受動的というか。頭では理解しているのですが納得いかないことが多いです。私は個人的には偶然って、ほとんどの場合、偶然じゃない気がします。
今回は新明解国語辞典先生を頼るのはやめておきましょう。先生も出演回数が増えるとギャランティを取ってきそうなので。いや、すでに購入しているのでギャランティはきっちり支払っているのですが、三省堂に。

偶然が起こるってことは、その前に自分が何かしらの行動を起こしているはずですよね。意図していようが意図していなかろうが。そこに行こう、とか、あれをやっておこう、みたいな。その時点でその人は自分の意思で行動しているんだから、その結果が予期せぬことでも予期したことでも、もはやそんなことどうでもよくて、その人の意思による行動自体はその人の判断なんじゃないか、って。

あ、この時点で「何言っているんだ、こいつは」と思っている方は正解です。何言っているか分かるよ、と理解してもらうのは難しいと思います。「偶然っていうのはそういうことじゃないんだよ」って言って頂ける方が、むしろありがたいです。そのくらいの気持ちで人生を生きていた方が楽なんです。でも、気づいたら考える。考えたら書く。それがこのブログなので。申し訳ない。

少しわき道に逸れましたが、偶然って、本当に偶然なのかなぁ。心のどこかで、脳のどこかで期待していないかなぁ、常に。
「まさかこんなところでお前と会えるとは」→(いつか、たまたま昔の友達に会う、なんて状況ないかなぁ)
「いやぁ、だいぶ前に失くしたものが見つかったわ」→(どこにあるんだろう…。絶対あるはずなんだけど…)
「実験していたら副生成物の方が有用なものだった」→(失敗したって、何か得るものがあるはず)
期待というか希望というか。
そう思い、そして行動を続けた人がつかみ取れるもの。それが「偶然」なんじゃないかなぁ。偶然って言っておいた方が説明しやすいことはたくさんあるけど、その多くは偶然なんじゃない。必然なんだと思う。それを知っている人だけが日々の努力を怠らず、その「いつか」をじっと待ち続けている。
もちろんその「いつか」がやってこないことだってある。だからって、その人生が無駄なわけではないと思う。「いつか」のための努力や行動が、周りの人に影響を与え、自分ではない誰かにとっての「いつか」につながっている。そう考えて日々を過ごしていた方が、自分本位に生きるよりも素敵な日々を送れるんじゃないかなぁ。

と、考えて、9月の夜。