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tsubameのイロイロ

おもったこと、きづいたこと、イロイロ

戦争を生き残った人は強力。

今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」

ん~、何を書くか迷うお題を…。私は父方、母方ともに祖父母は他界しました。80代で亡くなったので特別なこともなく、きちんと往生したのだなぁ、と思っています。
簡単に紹介すると…、

【父方の祖父】
大工の棟梁。ただし倒産したので人生後半は好きなものを彫っていた。聖徳太子とか。地域に頼まれて神輿まで作った。
【父方の祖母】
棟梁の妻だけあってパワフル。お弟子さんとかの切り盛りをしていたからか。新型インフルの時も「気合で跳ね返せる」と言って、罹らなかった。
【母方の祖父】
お茶の卸・小売りのお店を立ち上げた人。連帯保証人になるほど人が良かったのだが、相手が夜逃げしたので他人の借金を背負うことに。でもそれを返済してまぁまぁの生活を。
【母方の祖母】
耳が聞こえにくい障がいを持っていた。筆談だったり、耳元で大声で話せば話し返してくれる。本の虫で、めっちゃ本を読んでいた。

思い出、というか、今も思い出すことをつらつら書いてみます。
【父方の祖父】
寡黙。あまり話さない人。訳あって私の実家に父方の祖父母と伯父さんが同居していました。
ある日、祖父と伯父さんが口けんかをしていたらしく、原因はなにかというと「残しておいたアイスを食べた」こと。
大人でも食べ物の恨みは大きいんだなぁ、と子供ながらに思い知らされた一件。
【父方の祖母】
とにかくパワフル。何があってもポジティブ。そしてよくしゃべる。
新婚時代、妻ととも帰省した時。うちの実家は両親用の台所と祖母の台所の2か所の台所がありました。それぞれがそれぞれの食事を作るため。妻曰く、祖母の台所からはダシのいい香りがするとのこと。うちの実家はダシは顆粒ダシで、さらにダシの量が少ないので「ダシの香り」ってあまりしていませんでした。
妻は関西の人なので、ダシの効いたおみそ汁が出てくると楽しみに待っていました。で、予想通りみそ汁が出てきました。飲んでみると…、ダシの味が全くない…。妻は脳と舌が一致せず混乱していました。あのダシの香りって、どこから来たのか…。そしてどこへ飛んでいったのか…。謎のままです。
【母方の祖父】
この人もイロイロと面白い思い出があるのですが、1つだけ書くことにします。
ずっと気になって、そして祖父亡き今は分からない謎。祖父は入れ歯を使っていたのですが、やはり入れ歯を使うと入れ歯と歯肉(?)の間に食べ物が挟まることがあり、違和感があって嫌だ、ということでした。
で、妻とともに祖父の家に行ったときに聞いたこと。「イチゴは、種が間に挟まって、どうも食べにくい」という話を「ゴマ煎餅」を食べながら話していたのです。多分一生解明されない謎。それがこれ。
「イチゴの種は挟まるけど、ゴマ煎餅のゴマは挟まらないのか?」
常に祖父の思い出を語るときに出るエピソード。大きさの問題でしょ、何て野暮なことを言ってはならないと思います。ゴマだったら噛めるでしょ。小さくなるでしょ。
何でイチゴはNGでゴマ煎餅はOKなのか…。
【母方の祖母】
前述の通り本の虫。そして耳が聞こえにくいハンディキャップがあるので、テレビはほぼ見ません。
うちの母が古本屋さんに連れて行って、大量に本(主に文庫本)を買ってくる。そしてその本を読むのです。ここまではどのご家庭でもよくある話。その後が圧巻なのです。
大量に本を買った、ということは、本棚に大量に本がある、と想像されるでしょう。違うのです。祖母(祖父も同じ部屋にいます)の部屋に本棚はありません。
読んだ文庫本の行き先、それは「ゴミ箱」。読み終える→ゴミ箱にポイッと捨てる。この光景を見るとめっちゃ驚きます。理由は単純です。「二度読むことはない。保管する場所もない。新しい本を読むんだから、古い本はいらない」何と合理的。

まずは自分の祖父母について書いてみました。皆さんのおじいさん、おばあさんもイロイロな性格があり、エピソードがあると思います。
多分このお題はエピソードだらけになりそうで、何かひねって面白いことを書こうとしてもうまく書けないと思いますし、大量のブログの中で埋もれてしまって、あまり読んでくれる人が多くないんじゃないかなぁ、と思っています。でも、今書いていて思ったのですが、「人の性格やエピソードって、盛らなくても十分面白い」です。下手に脚色したり編集しなくても、そのまま書く方がリアリティもあるし(そりゃそうだ。現実の出来事だし)、臨場感やその場の雰囲気が伝わるなぁ、って感じました。
フィクションを書こうと思うのであれば、まずは現実を直視して、そこにちょこっとだけ脚色を加えるだけでいいんだなぁ、とまた一つ勉強になるお題でした。

あ~、長かったなぁ、2000字。最後までお読み頂いた方がいらっしゃったら感謝申し上げます。この4名はみな力強いですから、今晩あたり、皆様のもとに挨拶に行くかもしれませんが、その際には「いつまでもお元気で」とでも言ってあげてください。ただ、みんな話が長いので、眠らせてくれないかもしれませんが。