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tsubameのイロイロ

おもったこと、きづいたこと、イロイロ

技術者の誇り

会社員でも立派な技術者。それは「(主に工業)技術」で飯を食っている、お金を得ている人は技術者だと考えます。
カタカナで「エンジニア」というとかっこよく聞こえたり、専門的な感じに聞こえますが、技術を持ってそれを仕事に活用したり、お金を得たり、時には無償であっても作業をしていれば、立派な「技術者」であり、私もその一員であることに誇りをもっています。

日々の仕事は地味です。
モノが故障したり不具合を起こしたら直す。部品を発注する。部品の管理をする。道具の手入れをする。一つ一つの仕事はとても地味です。
一人でできる範囲もそんなに広くありません。どんなに大きなプロジェクトだとしても、一人でできるわけではなく、メンバーが個々の業務を進め、それを組み合わせて大きな事業にしていく。それは技術者だけではありませんが、技術者は実作業以外の雑務も含めて技術者です。

私は元々研究職でした。製品開発を主に行い、開発したものを量産まで仕上げる。開発した製品は今でも量産されているのを考えると、それは非常に誇りを持っています。

でも、行っていたことは地味。顧客要望を聞く。それにあった製品を作るためのプロセスを考える。試作してみる。ユーザーにサンプルを出すとともに、試作品で利益が上がるのか(収率がどれくらいか)算出する。顧客に了解をえたら社内の製造部に説明する。説明に対する質問、指摘を受けて各種修正を施す。そしてようやく量産に漕ぎ着ける。

皆さんは技術者にどのようなイメージをお持ちでしょうか。現場で毎日汗を流して設備・装置と向き合っているのも技術者の仕事です。
ただしそれは技術者の仕事のごく一部でしかありません。氷山の一角。表面に出ていない根っこの部分は、目に見えないたくさんの地味な仕事の積み重ね。それを行い切ったものだけが見える世界。それが「成果」であり、技術者の「誇り」といえるものだと考えます。

「エンジニア」って、カッコよく聞こえるような気がするし、でも軽く聞こえる気もします。日本語があるんだから「技術者」でありたいです。