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tsubameのイロイロ

おもったこと、きづいたこと、イロイロ

ふぐとの出会い。

今週のお題「鍋」

高校まで福島で過ごし、大学進学とともに東京に上京しました。実家にいた時はあまり外食しなかったなぁ、という記憶があります。そもそも私が中学生の時は私自身の部活(ソフトテニス部)が強豪校だったので忙しく、お盆と年末年始しか休みがなかったこと、高校時代は同じく私のせいなのですが、進学校・進学クラスだったので高校2年あたりから受験勉強で忙しくて家族が気を遣ってくれたのかもしれません。いや、単にもったいなかっただけかもしれませんが。

焼肉も外で食べたことはありませんでした。田舎だったので牛角みたいなチェーン店はなかったし、個人経営のお店は高いし。鍋も外で食べたことがなく。高校生ですから居酒屋に行くこともないし、外で鍋をつつく機会はありませんでした。外食って言ったら回転すし、ラーメン、中国料理とかかなぁ。

大学生になって東京という大都会に住み、お金さえあれば何でも手に入るし経験できる時代。「お金さえあれば」ですよ。あるわけない、大学生にお金なんて。
遊ぶお金はあったけど、食べ物にお金はかけなかったなぁ、と思います。ラーメン食べ歩きくらい。

そんなときに父親が仕事の用事で東京に来ていて、一緒に夕食を食べることになりました。珍しいこともあるもんだなぁ、と思って神田へ。
父親は明治大学出身なので、お茶の水、神田あたりは少しは土地勘がある場所だったのでしょう。私が住んでいた場所は東急大井町線沿線だったので、山手線沿線に行くのは手間なのですが、私自身も読書が好きだし本自体も好きだったのでお茶の水、神田はよく足を運ぶ場所だったので好都合でした。

何食べるのか、ということは聞かされていなかったので後をついていったのですが、着いたお店が「ふぐ専門店」。とはいえチェーン店なのでめちゃくちゃ高い、というわけではなかったのですが、まさかのふぐ。えらくいいところに連れてきたなぁ、と思いました。私自身が父親になって思うと、私の父も息子である私に何かうまいものでも食わせてやるか、と思ったのでしょう。見栄というか親心というか。実家で暮らしていた時にふぐなんて食べたことなかったし。そもそもふぐ屋、ないし。

ふぐ専門店(チェーン店)のふぐ。うまかったです。世の中にこんなにうまいものがあるのか、というほど美味しかったです。コース料理でしたが、今回のお題の鍋も含めて、とにかく美味しかった記憶しかありません。
それ以来、「何か食べたい?」と誰かに聞かれたら、即座に「ふぐ!」と言うようになりました。もちろんほぼ却下されます。そのうち聞かれることもなくなりました。「ふぐ!」しか言わないから。

飽食の時代だから、好きな食べ物はなに?という質問に対してたくさん答える人や、何でもいいという人もいると思います。
鍋もそうですが、食べ物そのものの魅力もありますが、いつ・どこで・誰と食べるか、というのも味と楽しさに関わる大事な要素だなぁ、と思います。