http://blog.hatena.ne.jp/hatenasupport/tsubame-chem8.hatenablog.jp/subscribe

tsubameのイロイロ

おもったこと、きづいたこと、イロイロ

山高ければ、谷深し(三部作、その3みたいなもの)

前回、前々回の続き。三部作として仕上げるために、最後にこの言葉で終わりにしようと思う。
「山高ければ、谷深し」
私の躁うつ病を背景にいろんなことを書いてきましたが、この病の大変なところはこの言葉の通り。山(そう状態)が高いと高いほど、谷(うつ状態)が深い。うつだけの場合は分かりやすい。谷底にいるのは本人も周囲も目に見えて分かるので、対応しようと行動を起こします。
問題はそう状態のとき。テンションが高く挙動がいつもと違うくらいであれば目に見えるのですが、そこまでではない程度、もしくは内面的に幸福感が強すぎる場合(これを「多幸感」と呼びます)は目に見えない。本人も気持ちいい状態が続くので、このままの状態を保ちたい、手放したくない、という気持ちに陥ります。
でも、この状態が永久に続くことはありません。あるきっかけでそう状態からうつ状態へと変化・下降していきます。それは山が高ければ高いほど下降の幅は大きい、もしくは大きく感じます。下降してからは後の祭り。
これを防ぐためには常に現状を把握することが大事です。山も低く、谷も浅く、常に中庸を目指して自らをコントロールすることが躁うつ病では最も大事な治療法となります。

躁うつ病を例にしましたが、何も「山高ければ、谷深し」は病気の人だけに当てはまるわけではありません。普通に過ごしている方々でも経験したことは多いと思います。人なので感じ方の多少があって、感じすぎる人が躁うつ病、そこまで感じない人は病気とまではいかない、といった感じだと解釈しています。性格の問題もありますが、躁うつ病うつ病うつ状態は誰にでもやってくることだと思います。

休日に楽しいことをして、ずっとこの状態が続けばいいのにな、と思うのですが、現実には生きるためのお金を稼ぐ必要があり、仕事をします。仕事をする理由=お金、だけではないですが、お金を得ることは仕事をする上で大事な理由の一つです。
ギャンブルでも勝ち続けると、このままずっと勝つのでは、と錯覚してしまうときがありますが、現実にはまぁそんなことはなく、元々胴元が利益を得る仕組みがギャンブルですから最終的には負けます。
バブル経済も同様で、上がり始め、もしくは上がっている最中に波に乗り、波の最中に利益を確定させないと、山が高ければ高いほどどん底も深いです。実体経済との乖離が激しい昨今では特に感じることですが。

適度なところでやめておく、ということが一番良いのですが、山に登っている最中はどこが頂上か分からないことがほとんどです。山頂を目指すことも大事ですが、分相応のところでやめておく、ということを覚えておくことが大事かと思います。それを知って行動に移すか移さないか、ということと、何も考えずに行動してしまうか、ということは、これまでに書いた「信念と一貫性」に関わってきます。自分を信じられなくなる可能性もあることなので、少しでも空き時間のある時に、スマホを触る手を止めてボーっと考えてみるのはいかがでしょうか。