私の受験理論 その4(問題集と参考書)
これまでの私の受験理論で「教科書を覚えればよい」と書きました。これはぶれずに主張します。教科書が大事です。
ただし、その3で述べたとおり「問題をたくさん解く」ことも大事です。これは教科書だけだと足りないことがあります。
そこで私も含めて皆さんが使用している問題集と参考書。さぁ、ぶった切りますよ~。
まずは定義から確認しましょう。新明解国語辞典。
【参考】
1.(略)
2.[研究や受験などのために]他人の書いた書物や教科書以外の書物などを見ること。(例:参考書)
【問題】
1.[実力・知識や理解の程度、また教育の効果などを試す(知る)ために]解いたりある事柄について述べたりすることを要求する文章。
2,3,4,5(略)
それぞれそのものの言葉は載っていませんでしたので、「参考」と「問題」を載せました。
さすが辞典。さすが定義。今から書こうと思っていることがきちんと載っていました。
皆さんは参考書と問題集をどのように使用していますか?どのように使い分けていますか?参考書に載っている問題を解くのも悪くはありません。ただし、参考書に載っている問題の解答はあまり丁寧でないことが多いです。答えが載っているだけ、と言う場合もありますし、「○○ページの例題参照」とか書いてあるものもあります。
参考書と問題集は使い方をきちんと分けましょう。定義通りに。
- 参考書
参考書は「教科書以外の書物などを見ること」と書いてある通りです。教科書でも丁寧に理論は書かれていますが、問題の解き方までは書いてありません。基本は書いてありますが、応用は書かれていないことが多いです。自分の力で考えて解きましょう、ということだと思います。
でも受験生には時間がないんです。ショートカットして覚える必要がある。「効率よく」です。そのためには参考書の例題を読んで、ペンと紙で実際に書いて、分からない解法は参考書の対象ページを読み直して解き直してみましょう。そして問題と解法を覚える。
また、参考書は「参考」ですので、教科書を読んでもよくわからない部分を補足するために使いましょう。異なる視点で事象を説明してくれるのが参考書だと考えます。参考書は教科書に対する辞書みたいなものだと思った方がよいですね。分からない時だけ参考書を開いて理解を深めましょう。
参考書を1ページ目から始めると、大体挫折します。あんなに分厚い本を各教科読んでいたら時間がいくらあっても足りません。分量の多さに圧倒されて挫折することが目に見えています。参考書は教科書の傍らに置いておきましょう。
日本語を勉強するときに辞典の「あ」から全て読んで言葉を覚える人はいないでしょう。それと同じようなものだなぁ、とでも思ってください。
あと、否定はしませんが、何も考えずに「参考書=チャート式」と思ってチャート式を買うのは止めましょう。きちんと中身を見て判断しましょう。
- 問題集
「実力・知識や理解の程度、また教育の効果などを試す」のが問題(集)の役割です。それとともに前述の通り、問題に数多く触れるための本でもあります。問題をたくさん解くだけでなく、解法を多く覚えることも大事です。教科書・参考書で知識をためた(インプット)あとは、その結果を試すために問題を解く(アウトプット)ことに時間をかけましょう。
問題集は解法が丁寧なもの、解法の文章が長いものを選びましょう。個人的には河合塾の問題集(河合出版)が好きです。今では当たり前になっている問題と解答が分かれていて照合し易かったです。また、問題に対する解法が細かく記載されていて、全く解けない問題でも考える力は身に付きました。
大学別過去問は赤本を買う方が多いと思いますが、個人的には駿台の青本をお勧めします。今の進学塾の勢力図はよくわからず、おそらく東進ハイスクールが一番の勢力なのでしょうけど、難関大学の場合は私の勝手な意見ですが駿台・河合塾が大手としてはまだ頑張っているのではないかと思います。
問題集は相性があるので、自分にあった問題集、自分が続けられると思う問題集を選びましょう。
今回は勉強に必要な道具である「問題集」と「参考書」について書きました。次回はコーヒーブレイク代わりに勉強方法ではなく志望校に合格にはどういった方法があるのか、その方法に向かって何を勉強したらよいのか、について書きたいと思います。