家紋のイロイロ
皆さんはご自身の家の家紋を知っていますか。
昨今の戦国武将ブーム、城ブームで戦国時代の武将たちやその家柄、その他様々な事柄がテレビやネットで取り上げられたり、まとめられたりしています。
戦国時代、というと主に男子が喜ぶコンテンツなのですが、そこに女子が入ってきてくれることにより、男女問わず楽しめるものに変わってきたようです。
そこに「萌え」とか「推し」とかが加わって、何だかよくわからなくなってきていますが、戦国時代という事柄に対して裾野が広がってきたことは、ファンが増え、一人一人の知識が増える、良い傾向だと私は思います。
で、家紋。戦国武将はその家ごとに家紋があるのは皆さんご存知だと思います。旗印や羽織袴に描かれている家紋。
家紋って、特別なものだと思っていませんか?私は結婚するまで特別なものだと思っていました。「家紋はある家とない家があるんだ」と。
でも実際には違うんですね。「全ての家に家紋がある(みたい)」。これを知って衝撃をうけました。へっ?我が家にも家紋って、あるの?
ありました。家紋。我が家は丸に剣酢漿(かたばみ)です。レア家紋ではなく、ごく普通の家紋です。
皆さんの家にも家紋があります。お盆は過ぎましたが、ご実家で聞いてみると、新しい発見があると思います。
私は少し不謹慎なのですが、それいらいお墓に行くのが楽しくなりました。もちろんご先祖様に会いに行くのが主目的なのですが、そのかたわらで他のお家のお墓も拝見させていただいています。正確にはお墓に彫ってある家紋を見ます。レアな家紋を見ると「おー」と思って、家に帰って調べます。流石に失礼なので写真は取りません。ただ、家紋は面白いもので、本家に対して分派している可能性があります。同じような家紋でも意匠(デザイン)が少し異なる場合があるのです。それもお話しします。
例1:葵
葵は徳川家の家紋です。皆さんご存知の葵。徳川家由来の地域(水戸、尾張、などなど)でも葵の家紋は見られますが、実はこの葵、いろんな種類があります。
徳川葵(これが本家徳川の家紋)、尾州三つ葵、丸に三つ葵、立ち葵、などなど。
例2;菊
菊は天皇家の家紋です。とはいえ、天皇家の菊の家紋は十六八重表菊です。十六枚の菊の花びらが二重になっています。では、二重になっていない家紋は、というと…。それは主に政府が使用します。これは十六一重表菊です。パスポートや政府発行の色々なものに描かれています。
庶民的なところでいうと「菊水」でしょうか。お酒を飲む方はご存知の菊水酒造の家紋。手前に川、奥に半円の菊。水と菊だから菊水。
例3:桐
桐も政府が使用しています。また、一般家庭でも多く使われています。
桐も五三桐、と五七桐が有名どころです。真ん中の桐の葉が五枚であれば五三桐。七枚であれば五七桐です。
例4:源平藤橘
源氏、平家、藤原家、橘家、という名門四家の名称です。それぞれ様々な家紋があります。
少し長くなりましたが、家紋には今の自分とご先祖様をつなぐアイテムです。ぜひ調べてみてください。