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tsubameのイロイロ

おもったこと、きづいたこと、イロイロ

ざるそば 対 もりそば 論争

そば屋さんに到着。ざるそば、もりそば、どちらを選びますか?
だいたいのお店はざるそばが海苔あり、もりそばが海苔なし、のようです。それ以外の違いはあるんでしょうが、わざわざネットで調べません。お店によって異なるでしょうし、そばを調べ始めたらそば好きの連盟みたいな方々が、論文かよっ、ってくらいいろんなことをを書いているでしょうから。
このブログで調べると言ったらWikipedia新明解国語辞典。今回は…、両方調べてみますか。最初は新明解国語辞典のみにしようと思ったのですが、書いていてWikipediaも面白そうなこと書いていそうだな、と思ったので。

新明解国語辞典
【ざるそば】(笊[ざる]そば)
(笊・すのこにのせて食べさせる)盛りそば。普通細かくした焼きのりが掛けてある。ざる。
【盛りそば】(盛りそば)
蒸籠(せいろう)に盛ったそば。もり。

ん?蒸籠?一応蒸籠も調べておこう。蒸籠といったら中国料理の飲茶のイメージが強いですが。
【蒸籠】
かまの上に載せて、赤飯などを蒸す器具。木製・円形の枠の底にすのこをしいたもの。せいろ。

まぁ、イメージはわかります。辞典の通りの読み方をすると、盛りそばは蒸籠に盛っているそうです。調理器具の上にそのまま乗せるんですね。それって、ラーメンの袋めんをゆでた鍋のまま食べているような…。器に盛ってほしい。
ざるそばは「盛りそば」って言っちゃってますね。盛りそばなんだけど、ざるとかすのこに乗せちゃえば何でもよい、と。「普通」と書いてある通りなので、「一般的には」と伝えたいのでしょう。そこで「盛りそばと違いがあるんだよ」と伝えたいようで。世の中の現実に即した辞典の回答でした。というか世の中でざるそば・盛りそばを辞典で調べる人って、いるのだろうか。でも、調べる人がいるし、普段使用する日本語だから辞典に乗るんですね。「船を編む」(三浦しをん著)を過去に読みましたが、辞典づくりって、大変です。辞典を読んでみるのも楽しいです。

さて、寄付しましたからねぇ。しっかり使わせていただきます。対するWikipediaこちらはデジタルですからしっかり引用URLも貼り付けますよ~。
と、意気込んで調べたら、盛りそばは「蕎麦の食べ方の一つ。盛り蕎麦。」「つけ麺の当初の呼び名で、現在でもそう呼ぶ店舗もある。」と項目がありました。
それに対して「ざるそば」で調べると「そば」に転送されます。一応「そば」のURLを貼り付けておきます。
蕎麦 - Wikipedia
埋め込みにするほどのこともないのでURL貼り付けのみにしました。

8.1項目に「ざるそば/もりそば」が書いてありました。

特別な具材を用いないつけ蕎麦をざる蕎麦ないし盛り蕎麦と称する。2つのメニューが並列する場合、ざる蕎麦のほうがやや高い値段がつけられていることが多い。
元来、ざる蕎麦と盛り蕎麦の区別は、蕎麦の器(容器)の違い(ざる蕎麦は竹ざるに乗せる)と、蕎麦つゆの違い(「ざる蕎麦」は通常よりコクのあるつゆ)だったが、その後は海苔のかかったものを「ざる蕎麦」、かかっていないものを「盛り蕎麦」と呼んで区別している。ほかに、器の名を転じて品書きが「せいろ」、「皿そば」などとされる場合もある。
ざる蕎麦の発祥は、深川の州崎弁財天前にあった伊勢屋が、蕎麦を竹ざるに乗せて出したところ評判が良く、大いに売れたことによる。ほかの蕎麦屋がこの手法を真似ることで「ざる蕎麦」が広まった。なお、冷たい蕎麦に刻んだ海苔を散らすようになったのは明治以降である。
盛り蕎麦の「盛り」の語は、現在の掛け蕎麦である「ぶっかけ」の対義語で、元禄時代に流行した「ぶっかけそば」と区別するために汁につけて食べるそばを「もり」と呼ぶようになった。したがって、ざる蕎麦の「ざる」の対義語が「盛り」ではない

新明解国語辞典とほぼ同じですね。安心しました。結果としてざるでももりでも蕎麦は変わりないのが現在の分け方のようです。

ちなみに私はここ数年ざるももりも食べていない気が。仕方ないんです。
福井は「越前おろしそば」がソウルフードですので、夏だろうが冬だろうが冷えたぶっかけ蕎麦です。あ、もちろん温かい蕎麦もありますのでご安心を。
ただ、福井にいらしたら「越前おろしそばとソースカツ丼セット」をぜひ。